【照明の明るさ問題】部屋に必要な明るさを把握して選ぼう
おはようございます。
インテリアコーディネーターのIto Yukiです。
以前、照明は円盤照明ではなく、オブジェのようにデザインで選びましょうという話をしました↓
ただ、デザインだけを見て選んでしまうと、あとあと「あれ?なんだか暗い。。!」
ということが発生する危険性が。
実は部屋の広さに対してどれぐらいの明るさが必要かという目安があります。
部屋に対して必要な明るさを把握した上で、照明を選ぶと失敗がないですよ。
部屋の広さに対して必要な明るさを知る
最近はLEDが主流になっていて単位がルーメンになりました。
今までワットで慣れてきた身としてはわかりにくいですよね。。
でも安心してください。
「○○W相当」や、「~8畳用」とわかりやすく表記している商品も多いです。
ここでは普段慣れているワットで必要な明るさをご紹介します。
おおまかな目安として1畳に対して40W必要とされています。
広さ | 必要ワット数(W) |
~4.5畳 | 60W~180W |
~6畳 | 180W~240W |
~8畳 | 240W~320W |
~10畳 | 320W~400W |
~12畳 | 400W~500W |
~14畳 | 500W~600W |
参照:ONLY1PRESS
海外で主流!複数の照明を組み合わせる多灯分散照明
特に海外製の照明は照明器具自体はすごく大きいのに、明るさを見ると60Wや40Wしかないということもあります。
それは海外は多灯照明が主流だからです。
海外映画や海外ドラマを見ているとテーブルライトやフロアライトなど、
リビングだけでもたくさんの照明を点けているのを見ませんか?
照明一つ一つは暗いのですが、複数の照明を点けることで明るさを確保しているのです。
これを多灯分散照明方式といいます。
そう、部屋に必要な明るさは一つの照明で確保する必要はないのです。
いくつかの照明を組み合わせて、トータルの明るさが部屋に必要な明るさを満たしていればOK。
もし部屋にダウンライトがついていれば、その明るさも含めて考えていいのです。
複数の照明を取り入れるということは、明るいところと暗いところができるので、それが空間にメリハリと立体感を生みます。
そうやって多灯分散照明は夜のおうちタイムをよりリラックスできるおしゃれな空間にしてくれるのです。
参考までに間接照明についてのこちらの記事も↓
複数の照明を組み合わせる多灯分散照明。
部屋をおしゃれでリラックスできる空間に演出してくれる以外にも、
一つの照明で明るさを確保する必要がないことから、照明の選択肢が広がるというメリットも。
でも、残念ながら、まだまだ日本ではこの多灯分散照明はそこまで普及していません。
部屋は均一に明るいのが一番!と思われている方もまだまだ多いからでしょうか。
一室一灯照明か多灯分散照明かは、それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、
家族の生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
ただ、工夫をすれば、一灯照明と多灯分散照明の両方を、気分に合わせて切り替えるという選択肢を増やすことだってできます。
どんな風に部屋で過ごすことが多いのか。
そしてどんな風に部屋で過ごしたいのか。
まずはそこを明確にしておくことが大事。
多灯分散照明の詳細についてはこちら↓
一室一灯照明でも多灯分散照明でも、部屋に必要な明るさを確保することが大切なのは同じです。
照明選びの際、思い出していただけると、よりよい照明計画が立てられると思いますよ!